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​竹田の観光スポット案内

【竹田の湧き水散策】泉水湧水|水と祈りが湧き出す、名水百選の地

  • 執筆者の写真: 史帆 市原
    史帆 市原
  • 3月25日
  • 読了時間: 5分

泉水湧水

山に降った雨が、時をかけて湧き水に


大分県竹田市は、“水のまち”。市内には60ヶ所以上の湧水があり、竹田湧水群として「日本名水百選」にも選ばれています。


今回ご紹介する「泉水湧水(せんずいゆうすい)」は、そんな竹田の中でも特に豊かな湧き水が楽しめる場所のひとつ。蛇口から出てくる水を汲むんじゃなく、湧水が溜まった池から直接湧き水を汲むという珍しい場所。中には水草もあれば魚も泳いでいる!これでいいの??と訝しげながらも、水を飲むと…「おいしい!」とびっくり!


この記事では、泉水湧水の景観や魅力、そして“そもそも湧水ってなに?”というところから、実際に訪れた体験レポートまで、たっぷりご紹介します。


私たちについて

私たちは東京から竹田に移住して10年。シェアハウス竹田まちホテルという小さな宿を営んでいます。ガイドブックには載っていないけど、何度でも行きたくなる竹田のディープスポットや、大分の穴場観光スポットを少しずつご紹介。観光地化された場所に刺激を感じなくなった人に、特におすすめです。



泉水湧水の魅力|景観・音・味わい

大分の泉水湧水で湧き水を汲む

泉水湧水は、竹田市大字入田の山あいにある湧水スポット。近くに有名な湧き水スポット河宇田湧水もあり、のどかな田園風景の中に、ひっそりと美しい水音が響く場所です。河宇田湧水はラーメン屋さんがあったり、水遊びスポットが併設していることもあって大人気で週末になると、車がいっぱいになることも。でも、泉水湧水は穴場で、お水もおいしい割に人も少ない


木々の麓に池があり、水の表面には不思議な流れが見えます。こんこんと水が湧き出ているのです。ここに、ボトルやコップを入れて直接水を汲む!まさに「水が生まれる」瞬間を目の当たりにしているよう。池のには水草が揺れ、小さな魚が泳ぐ姿も見られ、初めて訪れた人は「えっ、ここって汲んでいいの?」と驚くかもしれません。でもご安心を。この水は、地層を長い時間かけて通り、自然にろ過されて湧き出てきたもの。透明度も高く、「味がまろやか」「料理が美味しくなる」とわざわざ遠方から汲みにくる人もいます。


水は軟水で飲みやすく、湧出量は毎時180トン・1日で4,320トンとも言われ、驚くほどの豊かさ。静かな時間と空間、冷たく澄んだ水。水って、自然の恵みなんだなぁと体感で気づかせてくれる場所です。


大分の泉水湧水で湧き水を汲む


そもそも「湧水」ってどういう仕組み?


湧水とは、山に降った雨が時間をかけて地面にしみ込み、地下をゆっくり移動し、岩盤などにぶつかって行き場を失ったときに、地表にあふれ出す現象です。


  • 山に降った雨が地中にしみ込む

  • 土や砂、岩などの層で自然にろ過される

  • 水を通しにくい層(岩盤など)にぶつかる

  • 外にあふれ出る → それが「湧水」!


山全体が天然の浄水器のように働き、冷たく清らかな水が地表に現れる。それが湧水なんです


(なんで湧いてくるんだろう?と疑問に思っていたけれど、行き止まりで出てくるんですね〜〜!!)


竹田の湧水が美味しいのは、火山由来の地層(阿蘇火山の影響)による自然のろ過能力が高く、ミネラルバランスも良いから。長い年月をかけて生まれた一滴。そう思うと、口にふくむだけでもなんだかありがたい気持ちになります。



湧き水汲みに、実際に行ってみたレポート


この日は神原という川と神社がすごいエリアに遊びに行こ〜!と行く途中によって、お水をゲット。コンビニやカフェで飲み物を買うように、湧水スポットに寄ってから遊びに行く、なんとも贅沢!


泉水湧水へは、城下町から車で10分ほど。山に沿って川が流れる、その山側の麓に小さな駐車場があります。

大分の泉水湧水の様子

駐車場のすぐ奥には、こんな光景が。右側の通路を通って、水汲み場に降りられます。

大分の泉水湧水で湧き水を汲む親子

ちょうど子どもたちとおじさん(夫のまさしさん)がいる場所あたりが、湧き出てるスポット。水の流れができています。

大分の泉水湧水で湧き水を汲む親子

子どもたちは慣れなくて苦戦しています。「あ、お魚だ〜」。天気がいいと、水も緑もキラキラしていて、眩しいくらい。

大分の泉水湧水で湧き水を柄杓で汲む

置いてある柄杓で淹れる人もいれば

大分の泉水湧水で湧き水をボトルから汲む

こうしてボトルを突っ込んで汲む人も。こっちの方が多数派ですね。

大分の泉水湧水で湧き水のキャップを閉める

しっかりボトルの蓋を閉めとかないと、車がびしょびしょになるよ

大分の泉水湧水で湧き水を汲んだ

汲み終わったら、子どもたちはお魚さんを見つけるのに夢中でした。なんでもないようなとこで、こんなに子どもが遊べるのが竹田のいいところ。都市にこんなとこあっても、人が多くて、こんなに自由にできないもんな〜。

大分の泉水湧水で湧き水を運ぶ

「運ぶぞ〜!」の声掛けで、ボトルを運び始める!長女も次女も2本持ち!つまり6キロ!

大分の泉水湧水で湧き水を運ぶ

三女も3キロを運ぶ〜!やるなぁ〜〜!


大分の泉水湧水で湧き水を汲んだよ

汲んだぜ!運んだぜ!のポーズ。三女の手が、ぐーとチョキなのが気になる。次女の手も、パーと絶対じゃんけんで負けない手なのも気になるww 楽しかった!



地元の人にとっての「泉水湧水」


竹田では、昔から「水は神様のもの」として大切にされてきました。泉水湧水も、生活用水や農業用水として使われる一方で、「飲み水」としても愛されてきた場所です。

水は買わない、汲みにくる、というのが竹田の人たちのベーシック。それぞれにお気に入りの湧水スポットがあって、「どの湧水が好き?」と聞くとこだわりを教えてくれたりします。


湧き水の奥には、静かな神社が

大分竹田の諏訪神社へ

泉水湧水の奥には、「諏訪神社(すわじんじゃ)」という小さな神社が鎮座しています。ここにも寄りました!


水の守り神・諏訪様を祀るこの神社については、別の記事で詳しくご紹介しますね。あわせてご覧ください。


▶ 諏訪神社の記事はこちら(※リンク挿入予定)


📍 竹田まちホテル



竹田城下町の一角に佇む、1日1組限定の一棟貸切宿。築100年以上の古民家をリノベーションし、歴史×モダンが調和する広々空間でくつろげます。阿蘇・高千穂・湯布院・別府にも好アクセスで、観光の拠点にも最適。


旅の合間に、抹茶と和菓子、湧水で淹れるコーヒーを楽しむひとときを。竹田の魅力を感じる、特別なステイをお楽しみください。泉水湧水へは、竹田まちホテルから車で約10分です。


公式サイト:https://www.machihotel.net

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