【竹田の土木遺産を歩く】明正井路第一拱石橋(六連水路橋)|ローマを思わせる現役の石造水路橋
- 史帆 市原
- 3月25日
- 読了時間: 4分

圧倒的な存在感。今も水を運ぶ、美しき石橋
大分県竹田市にある「明正井路第一拱石橋(めいせいいろ だいいっこう せっきょう)」は、日本最大規模の6連石造アーチを持つ水路橋です。堂々と連なる6つのアーチ、山裾から車道までを跨ぐ姿はまさに圧巻。
その姿は、松本清張が小説『詩城の旅びと』の中で「ローマの遺跡を思わせる」と書いたほど。でも驚くのは、その見た目だけではありません。なんとこの橋、100年以上経った今も現役で使われているんです。
私たちについて
私たちは東京から竹田に移住して10年。シェアハウスと竹田まちホテルという小さな宿を営んでいます。ガイドブックには載っていないけど、何度でも行きたくなる竹田のディープスポットや、大分の穴場観光スポットを少しずつご紹介。観光地化された場所に刺激を感じなくなった人に、特におすすめです。
明正井路第一拱石橋(六連水路橋)とは?

竣工:1919年(大正8年)
橋長:78〜88.9m(資料により表記ゆれあり)/高さ:13m/幅:約2.8m
アーチ数:6連(日本最大規模)
土木学会選奨土木遺産(2002年認定)
この橋は、大分県竹田市から豊後大野市へと続く農業用水路「明正井路」の一部として建設されました。完成から100年以上経つ今も、石橋の上の水路には水が流れており、地域の水田を潤す現役の水路橋として活躍しています。
橋のある風景は、周囲の山々と調和しつつも、確かな人工物としての存在感を放っています。
石橋ってどうやって作るの?ざっくり解説
いつもこの橋を見ると「え〜!信じられない!どうやって作ったの!???」と言っていたので、せっかくの機会。調べてみました!
この橋に使われているのは、「石造アーチ構造」という、重力と石の形を活かした古くからの技術。簡単に言うと、石を円弧(アーチ)状に組み上げることで、重力を分散し、支え合いながら安定するという仕組みだそう。
両側からアーチ状に石を積んでいき
最後に“要石”と呼ばれる中心の石をはめ込むことで
全体がピタッと安定して自立する
古代ローマの水道橋も同じ構造で、世界各地の石橋に使われてきた技術なんだって。竹田の地に、そんな歴史ある構造が100年以上前に造られ、しかも現役って…すごすぎませんか。
実際に行ってみたら…かっこよすぎる!
この日は神原という川と神社がすごいエリアに遊びに行こ〜!と行く途中にある、この橋に寄りました。ちょうどお腹が減ってたので、橋を見ながらおにぎりでも食べようかと。

写真右手側に駐車場があります。すごい迫力。

お弁当持って、橋をくぐる。橋の表面が少し白っぽく光ってるの、わかりますか?シリコンみたいなのが塗られていて、多分水漏れを防いでいる。

解説の看板が。

100年以上前に作られたってことは、この石の柱も手作業で積み上げられたのかしら。この柱の上に石を積むのも怖いよねぇ。下は川だったり、石だったりするし。この下の川も、日の光が当たるときれいです。

びっちり、みっちり石が積まれている。石橋の作り方を調べると、石と石の間にセメントのような接着剤はほとんど使われていないと書いてある。くさび形に整えた石を、絶妙な角度と順序で組み上げていき、最後に“要石(かなめいし)”をはめ込むことで橋全体がロックされる、と言う仕組みみたいだけど、ここもそうなのかしら?白い隙間みたいなのが見えるけども。

とりあえず記念写真!ここでお弁当食べようと思ったけど、三女が高くて怖くてここまで来れず。確かに、落ちてこないの?とか不安になるよね。

少し離れてのショット。6つのアーチが等間隔で並び、その下を川が流れていて、とっても優雅。
車道から見下ろすもよし、下に降りて見上げるもよし。石橋の造形美を、ぜひ間近で味わってみてください。
アクセスと、竹田まちホテルからのおすすめコース
明正井路第一拱石橋へは、竹田市街地から車で約15分。のどかな田園地帯の中、緑に囲まれた静かな山あいにあります。ナビで「明正井路」と検索するとスムーズです。駐車スペースあり/トイレなし。
「自然と静けさを感じたい半日旅」には、こんなコースもおすすめです:
どのスポットも車で15分ずつの距離。ゆったり巡っても3〜4時間程度。竹田の水・信仰・自然がぎゅっと詰まった、ディープな竹田めぐりが楽しめます。
竹田まちホテルのご紹介
竹田城下町の一角に佇む、1日1組限定の一棟貸切宿。築100年以上の古民家をリノベーションし、歴史×モダンが調和する広々空間でくつろげます。阿蘇・高千穂・湯布院・別府にも好アクセスで、観光の拠点にも最適。
明正井路第一拱石橋へは、竹田まちホテルから車で約15分です。
📍公式サイト:https://www.machihotel.net
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